追証やロスカットは資産がマイナスになるのを抑制するありがたい仕組みです。
DMM FX証券の場合について説明します。
証券会社によってルールは異なりますので注意しましょう。
また、以下の解説も正確ではありませんので証券会社の説明の再確認をお願いします。
まず純資産として10万円持っていたとします。
1ドルが100円の時に、ドル円を1万通貨単位買うには100万円必要です。
レバレッジを25倍にしておくと、100万円のところ4万円で済みます。
ドル円を1万通貨単位買ったとします。
証拠金維持率は純資産の10万円÷4万円×100=250%です。
翌日、1ドルが95円にまで暴落したとします。
すると、100万円の価値のあったポジションが95万円になり5万円の損失です。
この時の純資産は5万円になります。
1ドルが95円の時、1万通貨のポジションを得るには3.8万円必要です。
証拠金維持率は純資産の5万円÷3.8万円×100=およそ131.6%です。
追加証拠金のことを略して追証(おいしょう)と呼ぶことがあります。
その日の取引終了時間に証拠金維持率が100%を下回った場合に発生します。
追加証拠金が発生すると新規の取引が停止されます。
レートが回復して証拠金維持率が100%以上に戻っても取り消されません。
次の取引終了時間までに不足分の追加入金か相当のポジション解消が必要です。
追加証拠金に対して対応しないと、ポジションの強制決済となります。
この場合の強制決済をマージンカットと呼びます。
追加証拠金の発生は取引画面とメールで通知されます。
取引中であっても証拠金維持率が50%を下回った場合は強制決済となります。
これは数秒で急激な価格変動があった場合に50%ちょうどが保証されません。
週初めに週末の価格から大きく変動した場合など50%が保証されません。
また、システム障害があった場合も50%が保証されません。
ロスカットに関しては70%の時点でアラート通知が取引画面とメールでされます。
例えば、純資産が10万円あったとき、
1ドルが100円の時にレバレッジ25倍でドル円を2万通貨単位買ったとします。
この時はまだ証拠金維持率が125%あります。
1ドル 99円を下回る頃に証拠金維持率が100%程度になります。
その日の取引中は証拠金維持率が100%を下回っても追証はありません。
100%を下回った状態でその日の取引時間が終了し追証が発生したとします。
追証が発生しても強制決済はされませんが、発生後は新規ポジションは追加できません。
その日のうちに相当の追加入金もしくはポジションの解消で追証は消えます。
もし追証を解消せずその日1ドル 97円を下回ったとします。
するとこの時に証拠金維持率が50%程度になります。
ここでロスカットされるとポジションはすべて決済されてゼロになります。
手元に残る純資産は3.8万円程度になっています。
ロスカットされなくても追証の期限までに対応しないとマージンカットになります。
資産が10万円あるときにレバレッジ25倍で2万通貨単位のポジションをとると、
ドル円であれば3円程度の変動で強制ロスカットされて6万円ほどの損失です。